2024年12月11日
当社は半導体製造用クリーンパイプのブランド名称を「NSCPⓇ」に刷新し、SEMICON JAPAN 2024を皮切りに公開します。これまでクリーンパイプを「SUMICLEAN」「SUMIWEL」ブランドで販売してきましたが、Ni基材料の商品化に合わせて新たなブランドに一本化しました。
1993年より旧住友金属工業が製造・販売を開始したクリーンパイプはその素材に半導体製造用部材として溶解された高清浄度鋼を使用し、その優れた特性や溶接施工性で国内外から長年にわたり高い評価を得てきましたが、一層の知名度向上、海外マーケットへの幅広い対応を前提とした多角的なプロモーションの実現を目指し、今回新たなブランド「NSCPⓇ」(NIPPON STEEL CLEAN PIPE)を創出しました。
NSCPは製法と材質により4つのシリーズに分かれます。
<NSCP N>(新規開発製品)
高耐食のNi基材料を使用することで、従来のSUS316Lでは耐食性に懸念がある腐食性の高いガス環境においても低汚染、配管の長寿命化を実現。
<NSCP D>(旧SUMICLEAN M)
不純物元素および非金属介在物を極限まで低減した真空二重溶解(VIM + VAR)材を使用することで、母材はもとより溶接施工性においても高い性能を維持。
<NSCP S>(旧SUMICLEAN C)
シングルメルトながら不純物元素を低減し、豊富な鋼種、仕上げのバリエーションを持ち、幅広い部材、用途に適応。
<NSCP A>(旧SUMIWEL)
溶接管製造時に管内面の溶接ビードを圧延し、その後、機械研磨を施すことで内面平滑性を確保。
日本製鉄グループは、今後も弛まぬ研究開発を進め、半導体製造技術の高度化に応じた製品ラインナップを拡充することで、半導体に求められる価値創造を素材の供給を通じて支えていきます。
<NSCPブランドロゴ>